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Revision as of 17:01, 4 December 2023

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Dreamcast version

Clean pause

When paused, hold X+Y to hide the pause menu.

PC content

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PROLOGUE.TXT contents 
序章 其の一 「鳳来」


「鳳来ノ国」・・・・・元々、本州の外れに位置した小国である。しかし、今では自らを「神の力」を得た「神通者」と称し、「選民思想」と「平和統合」の名の元、各地を武力で制圧するまでになっている。
事の起こりは、国の中心人物である「鳳来  天楼」(ホウライ  テンロウ)なる人物が、数年前に地中深くから掘り出した「産土神黄輝ノ塊」(ウブスナガミ オウキノカイ)と呼ばれる物体にあり、物体との遭遇時から、天楼は奇跡とも呼べる力を次々に発揮し始めたという。

その最中、人の自由を望み、鳳来に戦いを挑む組織「天角」(テンカク)があった。彼らは「飛鉄塊」(ヒテッカイ)と呼ばれる戦闘機を使い、鳳来と戦っていたが、次第に勢力を失い全滅する。

しかし、その中で奇跡的に生き残った青年がいた。その名を「森羅」(シンラ)という。




序章 其の二 「斑鳩の里」


天角壊滅から数日の後・・・朽ち果てた組織の跡地で、残骸や残された部品をかき集め、黙々と飛鉄塊を組み立てる森羅の姿があった。

死に場所を探しているわけではない・・・しかし、生き残ることを考えているわけでもない。やり場の無い衝動は燃え滓のように燻り、鬼の様な形相として表れる。
「自由」・・・そんな具体性の無い「平和」を望む事が、禁制とされる世の中において、今やこの男の目的は行動を正当化する為の言い訳でしかなくなっていた。


やがて、夜も明けようという頃、森羅は整備を終えた飛鉄塊「白鷺」に乗り込む。

森羅:(何を焦っている?・・・・・いや、焦ってなどいない・・・いるはずが無いのだ・・・しかし・・・)

静かに動力を始動させ、ゆっくりと飛び立つ・・・・・上空800m、警戒網を越えた「白鷺」に鳳来の飛鉄塊が攻撃を始める。
森羅は、その類稀な腕前で性能の低い「白鷺」を乗りこなし、敵機を次々に撃破してゆく。

森羅:(なぜ、俺は戦っている?・・・・・自由に生きる為だろう?・・・だが、俺はどこへ行こうとしている?・・・)

突如その眼前に鳳来の武将「浅見 影比佐」の仏鉄塊(ブツテッカイ)「烏帽子鳥」(エボシドリ)が現れる。

浅見:「天角の生き残りか・・・たった一人でここまで来るとはな・・・」
森羅:「だからどうした・・・貴様らとは命の賭け方が違うんだよ・・・」
浅見:「・・・青いな・・・」

戦闘に入った森羅は、浅見の攻撃を巧妙にかわし、有利に戦闘を進めているように見えたが・・・

浅見:「フッフッフ、なかなか良い腕をしている。ならばこれでどうだ?」

「烏帽子鳥」から五本の光弾が放たれ、曲線を描きながら「白鷺」の方へと向かう。

森羅:「誘導弾!?」

「白鷺」は、「烏帽子鳥」から放たれた誘導弾の直撃を受け、大破。煙を吹きながら落ちていく。

森羅:「くそッ!」
浅見:「若造、単身で挑むとは勇敢な事だが・・・命は賭けるものではないぞ」
森羅:「寝言をッ・・・まだ終わったわけじゃねぇ!」
浅見:「フッ・・・生きていたら、また会おう」

浅見は、落ちていく「白鷺」を見届けることなく飛び去ってゆく。




森羅の飛鉄塊は黒々とした煙を撒き散らし、人里離れた山奥の村へ墜落する。その村は「斑鳩の里」といい「平和統合」によるしわ寄せで、世間から捨てられた老人達の村、俗に言う姥捨て山のような場所であった。
墜落の瞬間、機体の外へ放り出された森羅は、村の老人達に助けられる。


風守老人の屋敷・・・風守に付添われ、森羅は眠り続けている。障子越しに夕日が射し込み、夕焼け色に染まった部屋の外からは、蝉時雨が聞こえて来る。

眠り続ける森羅の意識中に、ぼんやりと二人の人影が現れる。

男の影:(大丈夫・・・何時かきっと、わかり合える日が来る)
女の影:(・・・そして、遠い未来へ、命は受け継がれるから・・・)
森羅:(・・・未来・・・)

森羅の意識は戻りはじめ、ぼやけた視界の中に風守老人の姿が映り込む。

森羅:「!?・・・ここは・・・」
風守老人:「ここは、斑鳩の里と呼ばれておる・・・ぬしは、飛鉄塊で墜落して来たんじゃが・・・憶えておるかな?」
森羅:「斑鳩の里・・・姥捨て山・・・ぁ、いや」

風守老人は静かに笑みをうかべ・・・・・

風守老人:「良い良い・・・世の中からはそう呼ばれておるようじゃな」
森羅:「はッ!?俺の白鷺」
風守老人:「白鷺?・・・あぁ、ぬしの飛鉄塊か・・・あれは、もう駄目じゃな。まぁ、命があっただけ、ありがたい事と思わねばな」
森羅:「・・・あれが最後の白鷺だった・・・ッ!・・・くそッ!・・・畜生!・・・」
風守老人:「・・・・・」




二ヶ月後・・・


村近くにある崖の上で夕日を眺める森羅。そこへゆっくりとした足取りで風守老人がやってくる。

風守老人:「行くのかね?」
森羅:「世話になりました。この御恩、一生忘れません。」
風守老人:「んむ・・・・しかし、ぬしはなぜ戦う?・・・ある意味では、鳳来に従った方が楽な生き方もできよう?」
森羅:「一人になってしまった今となっては、天角の大義名分は無いも同然・・・だが、生涯の中で一瞬だけでもいい・・・・たとえ、この身が灰燼に帰すとも後悔の無い生き方がしたいと思う。自分は鳳来を倒し、自由を取り戻す事をそれと決めた」
風守老人:「ふむ、もっともらしいが・・・それは身勝手な言い分とも言えないかね?」
森羅:「しかし、己の信ずるものの為に戦い、結果それが皆の平和や自由に繋がるのだとしたら、それは良き事ではないのか?」
風守老人:「世の中には、それを望まぬ者もおる。また、それとは違った形の平和や自由を望む者もおる・・・・皆、己の自由を願い、求めるが、自由の何たるかを理解できぬままに戦ってしまう・・・・結果・・・自由の為に平気で人を殺す・・・我々は、自由を求める殺戮者であってはならない・・・わしはそう思う」
森羅:「・・・・・」

困惑する森羅に、風守老人は微笑み ・ ・ ・ そしてうなずく。

風守老人:「平和や自由の形は、人の数だけある。戦う時はそれを忘れぬ事じゃよ・・・ところで、ぬしは丸腰で戦うつもりなのかな?」
森羅:「それは・・・・・」
風守老人:「ホッホッホ、ついて来られよ」
森羅:「どこへ?」
風守老人:「ついてくればわかる」

かすかな微笑みを浮かべ、歩き始める風守老人




森羅は村の外れにあった洞窟から地下へと案内される。鉄骨で組まれた地下空洞には、様々な機器や装置とともに、一機の飛鉄塊が存在していた。

森羅:「これは・・・飛鉄塊」
風守老人:「うむ・・・斑鳩という」
森羅:「こんな所に・・・・・しかし・・・」
風守老人:「姥捨て山とは、よく言ったものでな・・・今の世の中にとって、わし等は不要な存在らしい・・・じゃが、この世の中の、命、意志、存在、全てにはちゃんと理由がある。不要なものなぞ存在しない。斑鳩は、わし等にとっての自由の形であり、存在の証じゃ。人を活かす為のものと・・・そう、わし等は信じとる」
森羅:「人を活かす・・・?」
風守老人:「今は理解できなくとも良い。各々、それに気付く時がやって来るじゃろうて」

整備していた二人組み(新海、天内)が、森羅に気付く。

新海:「ン、粋な面構えが来よったな・・・風守の爺様、そいつが?」
風守老人:「うむ、森羅だ。」

森羅は二人に向かって軽く頭を下げる。

新海:「わしは、新海。ここで手伝いをしとる。そっちの爺さんは天内と言うて、この斑鳩を作った元技術屋の大先生じゃ」

天内は整備の手を止める事なく、チラっと横目で森羅を見ると・・・

天内技長:「フンッ!・・・殺気立ちおって、まるで鬼の面じゃ。」
新海:「おいおい、まだ乗るつもりかいな? やめとけ、やめとけ」
天内:「フンッ!大きな世話じゃ・・・おぃ、色男ッ!!・・・壊・す・な・よ!」
風守老人:「斑鳩は、普通の飛鉄塊とは少々勝手が違うでな。訓練が必要じゃが・・・乗るかね?」

風守老人の言葉に森羅は無言のまま、うなずいた・・・




序章 其の三 「再会」
	

実機を使った試験飛行も最終段階に来ていた。森羅自身の希望で演習には実弾が使われることになったが、鳳来はすでにこの反応を察知し、偵察部隊を発進させていた。


天内:「いいな、敵自体は擬似体を使うが、発射される光弾は本物。気ぃ抜いたら、そいつがおまえさんの棺桶になるっつうわけじゃな。はッ、はッ、は」
新海:「・・・笑い事じゃなかろうが・・・」
天内:「こっちゃぁ、あの色男が生きようが、死のうが関係ないが? わしの斑鳩を壊されちゃぁ・・・たまらんね」
新海:(溜め息)
風守老人:「ん・・・準備は良いかな?」
森羅:「いつでも」
風守老人:「・・・始めてくれ」

森羅は、斑鳩を使いこなし、擬似体を次々に倒して進んでいく。

新海:「ハッ、こりゃ大したもんだ」
天内:「フンッ ! 斑鳩なら当然の・・・?」
森羅:「あいつは・・・・」
風守老人:「んっ?」
天内:「・・・これは何じゃ?・・・色男ッ!敵じゃッ」
森羅:「わかっている」

上空から、浅見の仏鉄塊「烏帽子鳥」が現れる。

浅見:(あの時の若造・・・生きていたか・・・)「フッフッフ・・・なるほど、修行とは感心なことだ。少しは強くなったのかな?」
森羅:「さあな・・・試してみるか?」

浅見の目つきが変わる・・・

浅見:「フッ・・・では・・・行くぞ」

再び「烏帽子鳥」との戦闘開始・・・斑鳩の性能に押され、浅見は苦戦を強いられる。

浅見:「ええぃ、あれは一体」(機体属性を瞬時に変化できる飛鉄塊など・・・しかも、こちらの光弾を吸収しているというのか・・・)
森羅:「どうした、大将」
浅見:「・・・ならばッ!」

浅見は誘導弾を使って弾幕を張る。「斑鳩」はその誘導弾を全て吸収・・・そして「力の開放」を発動させる。

森羅:「貰ったッ!」
浅見:「ッ!」

新海:「やったかッ」

「力の解放」が「烏帽子鳥」に直撃したと思われた瞬間、浅見は変わり身の術を使い、爆風の中から脱出する。

森羅:「か・・・変わり身・・・・・」

浅見:「フッフッフ、なかなか面白い飛鉄塊を手に入れたようだ・・・森羅殿、また会おう・・・」
森羅:「・・・・・」

新海:「スカした、野郎だ」
風守老人:「だが・・・手強い・・・」

斑鳩を見つめる風守老人達・・・・・




第一章 「理想」
	

試験飛行において、浅見の仏鉄塊と互角に戦った「斑鳩」の存在を危惧した鳳来は、転送装置「不動明王の剣」を包囲する。出撃を決意した森羅達は、反攻を開始する。


斑鳩起動開始・・・

斑鳩:「System boot・・・Final check. 臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前・・・20 min.after ejecting from the sword of Fudomyouoh,the main engine ignites. Are you ready?」

風守老人:「我、生きずして死すこと無し。理想の器、満つらざるとも屈せず。これ、後悔とともに死すこと無し・・・・・皆の衆・・・良いな?」
天内:「やれるだけの事はやってある。後は奴の腕次第じゃ」
新海:「気をつけてな」
森羅:「・・・やってくれ」

斑鳩を固定していた固定錠が外され、機体は下へ向けて落下。床に展開された転送門へ突入する。
やがて、上空に浮遊する転送機「不動明王の剣」が光りを放ち始めた瞬間、「斑鳩」は大空へと射出された・・・・・

嗚呼、斑鳩が行く・・・・・・望まれることなく、浮き世から捨てられし彼等を動かすもの。それは、生きる意志を持つ者の意地に他ならない。

風守老人:「点滴が石を穿つその日まで・・・我々の道は険しい・・・」



VOICE.TXT contents 
● ボコーダーボイス リスト

○ ゲームスタート

  Press start button.

○ セレクト画面

  Select game mode.
 Easy mode.
  Normal mode.
  Hard mode.
  Normal game.
  Trial game.
  Accept.

○ ゲーム中

0、1、2、3、4、5、6、7、8、9
  Chain.
  Max
  Splendid
  Excellent
  Energy max. (※他の音声とは別の音程で)

○ ボス登場時

  Warning! The big enemy is approaching at full throttle.
  According to the data, it is identified as "Butsutekkai"
  (警告、大型の敵が高速で接近中。データとの照合から「仏鉄塊」と判明)

  There is no refuge.  Unable to avoide firing 
  (逃げ場はなく、交戦は避けられない状況です)



○ エンディング時

  Release the restrain device.
  Using the released power may result the possibility of destruction of 
  the ship.
  (抑制装置を解除します。しかし、「力の解放」の使用と同時に機体が崩壊する可能性があります)

  You did your best. Was I helpful for you?
  (あなたは、最善を尽くしました。私は、あなたのお役にたてましたか?)

  I am deeply grateful to you.
  (ありがとう・・・)


References


Ikaruga

Ikaruga title1.png

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